第12回なにわ大賞受賞者

大賞

「中井 正明」
(なにわことばのつどい前代表)
関西弁でも大阪弁でもない。なにわことばなのである。関西弁は関西(近畿全体)に広がり、大阪弁は、大阪市中のみならず、摂津・河内・和泉のことばを含む。それと比べて、なにわことばは、基本的に船場・島之内界隈に伝わる上品なことばなのである。それが消えかかったり、誤用されたりしている。これでは、伝統はまもれない。使いまひょ、広めまひょ、伝えまひょ、を合い言葉に「なにわことばのつどい」が結成されたのは、1983年のことである。現在、会員数は約100人「かるた」をつくったり、外国人を招いてシンポジウムをしたり、ひたすら「なにわことば」を愛してきた。7月28日(なにわ)はこの会の開催日でもあるが、中井さんは、代表世話人を務めて20数年、昨年その立場を後進に譲った。

準大賞

上方文化人川柳の会「相合傘」
 
上方在住の「自称・文化人」が集まった川柳の会です。作品至上主義ではなく、「食べて飲んで川柳を」を合い言葉に、なにわならではの上等な大人の遊びを共有。句会は月2回開催、会員は120名。放送作家、イラストレーター、カメラマン、建築設計士、弁護士、住職、歌手、落語家、講談師、企業オーナー、飲食店主、経営コンサルタント、主婦…など、実に多彩な顔ぶれです。主宰は平成13年秋までは桂三枝氏、以後は放送作家の中田昌秀氏。過去に会の作品集を5冊出版し、この秋10周年を迎えます。「なにわ大賞」をテーマに、ぜひ一句お願いしたい川柳集団です。

準大賞

本格「はっぴ・のれん屋」阿波安
 
創業慶応元年。やすもん・パチモンが氾濫する中で、ほんまもんの法被と暖簾を作り続ける店。「今の時代、若い人も年いった人もほんまもんを知らん。『何であんたとこは高いん? よそはもっと安いで』。そんなことをいう人は帰ってもらう。きっちり作った阿波安の商品とよそのを比べること自体がほんまもんを知らん証拠」と、客に媚びることがない。礼に始まり礼に終わる武士道精神に則り、客を「退場処分」にすることも…。それでも全国の目の肥えた御仁や、海外の有名人からオーダーが絶えません。「なにわのまつり」の多くを、ここの法被が支えています。

特別賞 未来賞

「大阪市立日吉小学校6年児童」(平成21年度)
 
速水昌美先生と柳原さえ子先生の2クラス76名。「えげつない大阪弁ばっかりとちゃう」と、5年生の時から国語、音楽、総合学習、学級活動の時間を使い、良き大阪弁を学びました。教材は、両先生が図書館に通って集めた「詩」「しりとり唄」「かぞえ唄」「クイズ」など多彩。学習発表会は、児童のアイデアで、歌あり、コントあり、大合唱あり…。大阪らしいお笑いの要素を盛り込んで、芸人さん顔負けの「芸」を披露しました。人前で話す自信がついて、クラスの連帯感も増し、現在も同様の取り組みを続けています。この子供達の存在は、なにわの未来の希望です。

特別賞 食文化賞

「おむすびの会」
 
「おむすびの会」は、30年に渡り、府民の健康維持増進への貢献はもとより、地域活
動を促進するため「ゆうの会」「ヘルシーサポート茨ラッキー」といった栄養士グルー プ
の立ち上げにかかわり、乳幼児から中高年及び男の料理教室や勉強会を開くなど、生活の向上に長年寄与しています。また、「共食」を同会は提唱し、健康食の啓蒙ため、出版や食の講演会を開催しています。そして「なにわの伝統野菜」等を食材にした市民料理教室を開催するなど、大阪食文化との連携を図り地域に密着した「なにわ食文化を取り入れた健康の伝道師」としての食育活動を推進しています。

特別賞 地域情報発信賞

「江 弘毅」
 
'89年、京阪神に特化した雑誌『ミーツ』の創刊に携わり、'93年から12年間、名物編集長として活躍。潔い編集方針と独特のセンスで構成された誌面は、従来型の情報誌やタウン誌と一線を画し、まちで働き・遊び・暮らす、読者の感性までも育てあげました。'06年に「編集集団140B」を立ち上げ、『「街的」ということ〜お好み焼き屋は街の学校だ』、'07にはライフワークでもあるだんじりを題材にした『岸和田だんじり讀本』、'09には『街場の大阪論』を次々と上梓。'08からは、大阪・中之島のエリア誌「月刊島民」を発行し、地域情報を斬新な視点で発信し続けている方です。

特別賞 あっぱれ賞

「小阪城」
 
近鉄小阪駅の近くにちょこんと見える天守閣。実は創業80年の散髪屋さんです。30年程前から自宅兼店舗の改造を始め、地元では「小阪城」と知られる、まちのシンボルになりました。屋上部分の天守閣(ブリキ製)だけでなく、ご自宅内部も折り紙を貼った黄金の茶室や御殿風の襖絵など。絵描きから大工仕事まで全部自分でこなす器用さや、ジュース缶を使ったかざり金具など、廃品とは思えない素材使いの見事さに感心させられます。改造にかかったお金は全部で5万円程度だとか。店主の磯野さんから、始末と創意工夫で人生を楽しむ、大阪人ならではの生き方を学びたいものです。

特別賞 話題賞

「巽神社 三姉妹宮司」
 
平成16年、父親である宮司が急死。神職の資格を持っていた三姉妹の末娘・田中宏美さんが、銀行を退職し、宮司を継ぐ。この難局に長女、次女も立ち上がり、神職の資格を取り「三姉妹宮司」で運営、今日に至る。地域の皆さんへの恩返しがしたい・・との思いで、氏子である、きむら菓子製作所の、木村彰宏氏に相談。共に、地域活性化を図っていきたいとの思いが一致し「神社(ジンジャー)ロール」を考案。昨年より「菓子供養祭」を催行。巽の街興しの為の「名物行事」づくりも展開している。地元を愛し、明るく活動する三姉妹宮司と、それを支える町衆に期待するものです。

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