第11回なにわ大賞受賞者

大賞

「山本化学工業株式会社」
 
山本化学工業株式会社は、大阪市生野区にある複合特殊素材メーカーです。開発において桁外れの目標を掲げながら、「中小企業に世界一の人がいるわけがない」と、みんなで知恵を出し合う姿勢を貫き、開発・製造・販売までをトータルに行っています。また、町全体が工場として機能する点を、大阪の下町の利点と捉え、電気・溶接の設備メンテナンスや機械関係なども、地元の企業や職人さんに依頼。北京五輪のハイテク水着問題で、自社素材「バイオラバースイム」が脚光を浴び、マスコミから「タコ焼きラバー」の愛称で呼ばれるようになりました(同素材の開発は2002年)。大阪が持つ「物づくりのまち」としての一面を世に知らしめた功績は大きく、その活動はいちびり以外の何ものでもありません。まさに、なにわの誇りです。

準大賞

「上田秀行」
株式会社秀英 会長
ゼロエミッションに取り組む「中之島まつり実行委員会」から2000年に要請を受け、世界で初めてのリサイクルトレー紙「ホッかる」を市民団体と一緒になって開発。これは、食品用紙製容器にフィルムを貼り、食べた後に内側のフィルムを剥がして棄てることで、紙を油やソースで汚さずにリサイクルコストを少なくできる容器です。初年度には7500個を無償提供し、自ら社員を率いて分別指導や紙容器の回収にあたり、約6割の回収に成功。その後、全国のお祭りのほか、30近い大学生協で日々のお弁当や丼容器に使用されています。歴史・文化保存から環境保全に繋がった「ホッかる」。NPOに見い出されてNPOに育てられる「ホッかる」。「ホッ」とする+もう「かる」で、「ホッかる」。目標は「儲かる」環境アイテムの開発です。

準大賞

「船場大阪を語る会」
 
昭和56年、船場の文化歴史を学ぶ会として「船場を語る会」を結成。船場の文化歴史を学ぼうと隔月に講師を招いて例会を開催し、春秋には史蹟めぐりを行いました。平成11年に初代代表が死去。さらに初代会長の引退に伴って、第115回より三島佑一氏が引き継ぎ、名称も「船場大阪を語る会」に変更。6名の世話人の協力を得て、府庁新別館のさいかくホールで年4回実施しています。平成18年以降は、大阪文化再発見講座として府立文化情報センターの協力を得て共催。毎回90〜140人の出席者があり、高度な内容にもかかわらず、皆さんたいへん熱心で楽しみにされています。第50回記念は中央公会堂、創立20周年を記念した第120回は愛日会館で開催。第150回にあたる平成21年2月には、記念座談行事を考えています。

特別賞 石浜恒夫記念賞

「大阪春秋」
 
昭和48年11月1日に創刊。当時の発行者である堀内宏昭氏が、大阪商工会議所で文化担当委員として活動していたことから、「大阪の市民文化運動を起こそう」と、創刊に至りました。堀内氏の提唱のもと、大阪の歴史と文化を愛好する各界の人々が集まって編集し、郷土雑誌として多くのファンを得るまでに成長。昭和62年、堀内代表の死去によって廃刊が取りざたされましたが、株式会社三幸の支援の下、当時、同社の社員であった山田政弥氏が第50号から編集発行人となって発行を継続しました。しかし平成15年、株式会社三幸の経営者交代により支援が打ち切られ、一時休刊に。平成16年、株式会社新風書房社長・福山琢磨氏が発行人となって、従来の編集方針を引継いだ114号を新装復刊。今年で5年目を迎えています。

特別賞 大大阪音楽賞

「大阪樂団」
 
大阪名物「大阪樂団」は、浪花のちんどん屋・華乃家ケイさんが大阪市史料調査会の古川武志氏を顧問に迎え、2004年に結成されました。大大阪時代の古き良き大阪の名曲から戦後の歌謡曲までを、生演奏で今の時代に届けています。現代のライブハウスやクラブシーンで活躍中のミュージシャンを集め、5〜12人と編成も変幻自在。元気で新しい感性を音に込めたパフォーマンスは、「温故知新」をひとまわり超えて「新しきを知りて古きを知る」という発想。まさにレトロモダン感覚です。大阪樂団の「レトロモダンミュージックショウ」は、演奏を聴いてくださいという堅苦しいものではなく、観客さえも巻き込む、生きた街に根付いた音の演出です。大大阪から80年という節目以来、活躍の場がますます広がっています。

特別賞 まちづくり賞

「堺のチンチン電車を愛する会」
 
大阪と堺を結んで90年を越えるチンチン電車ですが、乗降客数は年々減少。そこで、この貴重な資産を市民ぐるみで有効に活用・活性化していくために「堺のチンチン電車を愛する会」が設立されました。切符特典の会員募集や、周知活動を行い、「がんばれ!阪堺線」企画では、子供向けに「七夕電車」「クリスマス電車」を走らせました。大人向けには、「ほろ酔い電車」「講談師・南陵さんとビア・パーティー」などを走らせ、電車談議で盛り上がっています。また、沿線の小学校への出前講座では、電車に乗ってまち探検や絵画スケッチも行います。堺のピーアールと阪堺線の存続支援を訴える活動として、企業からの支援広告も募集。堺の偉人・地場産業・観光名所などの絵が描かれた「ボディ広告電車」を走らせています(通算5台)。

特別賞 食文化賞

「なにわの伝統野菜 勝間南瓜普及の会」
代表 辰巳久子
戦前に途絶えたと思われていた勝間南瓜が、平成12年和歌山で発見されました。その種子を手に入れた生根神社の宮司さんから「栽培してみませんか?」と声を掛けられ、勝間南瓜のふるさとである西成区玉出(旧勝間村)の自宅庭で栽培。西成区役所のタウン誌に栽培記録を掲載し、新聞にも取り上げられたことで反響が大きくなり、「なにわの伝統野菜 勝間南瓜普及の会」を発足。毎年、希望者に種子や栽培方法などの資料を配布しています。また、地元玉出小学校や市内の小学校にゲストティーチャーとして招かれ、なにわの伝統野菜についての講義、勝間南瓜の栽培指導・料理を行い、活動の様子や収穫した勝間南瓜は西成区民ギャラリーで展示発表。冬至には玉出の生根神社で開催される「こつま南瓜祭り」で勝間南瓜を紹介しています。

特別賞 学術文化賞

「古川 武志」
 
古川武志さんは、大阪市史料調査会調査員として大阪の歴史を研究し、主な著作に、地域社会における郷土史の展開〜泉州地域を中心として(ヒストリア)、「洋楽」の展開と道頓堀ジャズ(大阪の歴史)、南木芳太郎とその周辺(月刊大阪人)、モダン道頓堀探検(共著)、大大阪イメージ(共著)などがあります。特に注目したいのが、机上での学問にとどまらず、実際にまちに出て知識や成果を伝える活動を積極的に行っている点です。商店街や地域団体のイベント、商品開発や店づくりにおける的確なアドバイスに定評があります。歴史を現代に生かせるように、わかりやすく熱っぽく伝える人柄を支持するファンも多く、顧問を務める大阪樂団では、「唄う指揮者」としての顔も持ち、大阪文化をダイレクトにまちなかで披露しています。

特別賞 芸能賞

「吉田光華」
乙女文楽
3歳より日本舞踊を始め、12歳で若柳流名取に。その後、乙女文楽・吉田光子に師事し、吉田光華を襲名。平成9年、上方落語の重鎮、故五代目、桂文枝の落語「天神山」の中で人形を遣い好評を得ました。その後、プロとして独立し、桂文枝との共演で、『上方落語と乙女文楽』として日本各地で数々の舞台を重ねました。このように長年培った日本舞踊の素地を生かし、義太夫はもとより新内・長唄・小唄・琴・筑前琵琶・民謡・尺八などの曲に合わせて、従来にない演目を振り付け(創作)、「女性一人遣い」の柔らかな動きで見る人を魅了しています。国内外での公演のほか、文楽の故吉田文吾やモダンバレエとの共演、椎名林檎のCDアルバム、森大輔のシングル「Crazy about you」のPV,東方女子楽坊とのコラボレーションなど幅広い分野で活動中。

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